10Gbpsのスイッチ Mikrotik CRS309-1G-8S+PC を購入
ポート単価が3000円切っている(1ドル110円換算)10GBpsのスイッチが発売されたのでIYHしてしまった。
他のメーカーのスイッチのポート単価は1万円くらい。
お値段はSFP+が8ポート+1GBが1ポートで210ドル=23100円(1ドル110円換算)
ファンレスなのも良い
その名もMikrotik CRS309-1G-8S+PC
MikroTik CRS309-1G-8S+IN | CRS | Mikrotik | EuroDK
MikroTikというメーカなんてほとんどの人は聞いたことすら無いと思うが
コア数たくさん乗っている製品が脆弱性でモネロのマイニングに使われたくらいとしかパブリックなニュースになってない日本ではマイナーなメーカかな。
ルーターの脆弱性のせいでPCでこっそり仮想通貨をマイニングさせられる被害が拡大中 - GIGAZINE
このメーカは新興国でシェアをとっていてWIFI製品が強いです。
ちなみにCRS305というモデルもありSFP+が4ポート+1GBが1ポートの製品で110〜150ドルくらいらしい
本当はこっちが欲しかったのだけど年末に海外のyoutuberが宣伝したせいかわからないけど在庫がまったくない
10g直結環境からの脱出 pic.twitter.com/ddLXlULvWL
— ゆあ☆ミ (@you21979) February 12, 2019
SFP+ってなんぞやって人もいると思うので
簡単に説明するとサーバー用の10Gイーサネットの規格
SFPという規格もありそれは1Gイーサネットの規格
紛らわしいです
SFP+はトランシーバーとケーブルが明確に分かれていてトランシーバーの着脱で伝送媒体を選ぶことができるというのが特徴
SFP+はめんどくさい問題がいくつかあって、一つはベンダーロック問題。もう一つは伝送媒体を選ぶときのケーブルの種類。
ベンダーロック問題は僕も詳しくはないので説明できないがHP製品を選ぶとまず間違いなく起きる。
HP社のネットワークカードに他社のSFP+トランシーバーを取りつけても通信できない。HP純正のトランシーバを手に入れる必要がある
他の会社の製品でもロックしている場合があるのでロックしていない製品を選ぶか互換品があり安くトランシーバーが手に入りそうな製品を選ぶのが無難
次はSFP+の伝送媒体の話でトランシーバーを使って繋ぐ場合はファイバーケーブルを着脱できるようになっている
この構造はケーブルの長さをあとから選べるだけじゃなく、ベンダーロックをコントロールすることにも使える。例えばHP社のスイッチとインテル社のカードをつなぐ時に両方とも違うロックがかかるのでそれぞれの端に対応したトランシーバーをつけてケーブルをつなげばよい。
トランシーバーとケーブルの区別がないメタルケーブル(銅線)もあってこれはDAC(ダイレクトアタッチケーブル)またはTWINAXと呼ばれている
これは安いのでベンダーロックがない製品の場合はこれを選べばいいと思う
伝送媒体をトランシーバーの付け替えで選べると書いたが10GBASE-Tのケーブルを扱うトランシーバーも存在している
MikroTik S+RJ10 | Fiber Modules | Mikrotik | EuroDK
これを使うと10GBASE-Tのネットワークカードとも接続できる
(SFP+のネットワークカードにつけて10GBASE-Tのスイッチにつなげられたという報告もあるようだ)
https://t.co/X7ciDV6BMY
— ゆあ☆ミ (@you21979) February 13, 2019
mikrotikのSFP+ -> 10gbase-tのやつベンダーロックないのか。
10GBASE-Tの普及が近そうなのになんでSFP+のスイッチなんて買ってるのと思うかもしれないが
SFP+にはいくつか利点があって、消費電力が低い、レイテンシが低いというメリットがある
あとは10GBASE-Tのトランシーバをつければ10GBASE-Tにもなるわけでトランシーバーの分、高くつくがつなげることはできるので10GBASE-Tが普及したあとも問題がない
SFP+とはいえ10Gスイッチの新製品でポート単価3000円というのは結構衝撃で以下の記事によると一万切ると普及が始まるとあるので今年あたりからNASを所有している家庭中心に普及するのではと思う。(自分がIYHしたくらいだし)
今年あたりSFP+ではなく10GBASE-Tのスイッチもポート単価がさらに下がると思うのでそれを待つのもありだと思う。
※ SFP+と似ているQSFPという規格があるけどこっちは40Gの規格でSFP+に変換するトランシーバーを使えば使える
CRS309の消費電力周りが気になったら以下の記事もどうぞ
SFPモジュールの相性などが気になったら以下の記事もどうぞ
SFP+周りの情報をまとめています。